恋人たち

[映画]恋人たち

久しぶりすぎてはてな記法とか忘れました。そしていきなり映画のことで記事にするのもアレですが、タイトルについて色々考えたことを残しておきたくて。

やっと観ました、『恋人たち』。キネマ旬報一位だったので俄然興味がわいて。
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映画で各々が直面している世界においては、いわいる恋人らしい間柄の人はひとりもいないのに、どうしてタイトルが”恋人たち”なんだろうかー・・・ってぼけーっと考えてたんだけど。

篠原が最後泣きながら立ちションカップルについて言及するくだりを思い出し、あの言葉そのものの象徴なんだなと私は解釈しました。
三者とも「恋人たち」には戻れない/なれない/もういない、わけで。そして自分が恋人たちであったころ(四ノ宮はもし恋人たちになれていたら)を幸せの象徴、自分が幸せだったころとしてとらえていて。
でも、もう恋人たちには戻れなくても生きていかなければならない状況に、少しだけ希望が指してくるラストでよかった。暖かい映画だなと思った。

あと、観終ったあとどういう気持ちでいればいいのかな・・・って悩んだんだけど、監督のインタビュー新聞記事が入口に貼ってあって、「現代の閉塞した状況に寄り添った映画で、これを描いたってことに、寄り添ってくれたという思いを持ってくれたらそれでいい」(ちょー意訳)みたいなことが書いてあって、とても納得しました。


とりあえず。あげる。