ブルーグレイの永遠(ゴス十五周年漂流記の感想)

行ったライブの話。ネタばれするだろうから一応隠しておこう。


7/2(木):突発でゴスペラーズ坂ツアー"十五周年漂流記・春夏"@日本武道館


チケットのためFCに入っているぐらいは好きなのですが、今ツアーは久しぶりのカナケン*1があるにもかかわらず当のFC優先を申込み忘れるという失態。そんでやっとこさの武道館。

昨年のハモリ倶楽部も行っているし、その前のセルゲイも行っている。しかし近年で特に記憶に残っているのはG10ツアーの武道館なのである。あのOP、いきなり黒ポンのアカペラから始まった「終わらない世界」と、終わり!?と思わせといてのてつや一人芝居→「熱帯夜」(「FIVE KEYS」だっけ?)の"灼熱の後半戦"がとても印象的だった。G10は10周年だったので、それからもう5年か・・・と思いながら、感慨深く十五周年を見守り始めたわけです。

ゴスペラーズ坂ツアー2005 G10 [DVD]

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(その模様はこれに入っているはず)


そしたら二曲目が「終わらない世界」、だったんだよねー。やっぱ胸がきゅーんとしたよね。

最近の音楽性がつまらないのでアルバム聞いてなかったんだけど、アルバム曲(であろう曲)には意外やいい曲が多かった。なんだ、シングルがつまらないのか。ちょっとほっとした。

私は攻撃的なゴスペラーズが好きで、それそこ『FIVE KEYS』信者で『FRANZY』押しな分かりやすいタイプなので、
灼熱の後半戦で「狂詩曲」がメインになってうれしかったなー。でも「熱帯夜」とか「ポーカーフェイス」とか聞きたかったっていうわがままもありつつ。


それでも「higher」が聞けたので全部帳消し。OK。最高。


私『MO'BEAT』より前はしっかり聞いたことがないのだけど、「higher」は別。そのまた昔、まだ彼らが"GO'S MEGASTORE"というラジオ番組を、TOKYO FM(もしかしたらJFN)日曜夜中12時からやっていた頃のこと。過去音源特集でかかったこの曲にぐっさりやられてから、いつかは生で聞きたいと思っていたのだ。今回は日替わりメニューでやったりやらなかったりだから、どうかな、どうかな、と思いながら参加して・・・本当に聞けた喜びといったら計り知れないのである*2。昔の曲だからか不思議な感じに技巧的で*3、難しそうだった。


ゴスペラーズは(もちろん世間一般レベルでは歌が上手い部類だが、)アカペラがばっちり!というわけではないし、ダンスは見てるこっちが恥ずかしかったりするし、一部ファンのアイドル扱いにはついていけなかったりするけれど、じゃあなんでいつもライブ行くの? って考えると、満ち溢れたエネルギーに惹かれるのかな、と思ったりする。
とにかくポンとてつの歌が好きでライブが好きでっていう姿が好きで、そして生の歌声に圧倒されるのだ。もちろん酒井さんの歌も、ヤスの歌も好きだが、(ごめん、北山さんに関してはあまり何も言えない。嫌いとか、そういうことではないのだが根本的に相性がよくないようだ。同郷なのにな。)、つきつめていくとポンてつの力が大きい。


しかしヤングは歌が上手くなったな、と曲の端々で思った。深みが出てきた。ソロとってもぜんぜん心配しないし、どんぴしゃではまるとすごくいい。やっぱ結婚したからかなぁ。



そしてポンは相変わらずすくすくと育った、心の優しく恐ろしく人柄のよい男の子であった。30後半で知育教材の鉄琴があそこまで似合う人はなかなかいまい。そしてそれを嫌な顔せずニコニコと一生懸命演奏し、「これって教材なんだよ」と言いながらまたニコニコと笑う姿がたまらない。


と、こんなもんでとりあえずアップ。
上司がおらず仕事が小康状態だからと言って仕事中にこんな長文打ってて、バレたら死ぬ。

*1:神奈川県民会館

*2:しかも、当初7/3に行こうと思ってて、急遽2日に変更したらhigherだった。3日はin the soupだったらしい

*3:素人がこねくり回してつくったんだろうな、って感じ。だから悪いのではなく、だからこその魅力がある