四回目の終わりの日

thee michelle gun elephantが解散してからもう四年か。
そっか、そうだよな。解散ライブ行ったのは大学一年ん時だもんな。



10年前、母親の帰省先でのんびりしていたお正月。お風呂の中で聞いていたラジオ、何度か聴き覚えのある曲が流れてきて、曲名と演奏しているバンド名を必死で聞き取った。番組はやっぱり中村貴ちゃん時代のミュージックスクエアで、正月特番のニューイヤースペシャルバンド編でかの山崎編集長が紹介していた。
ザ・ミッシェル・ガンエレファント「ゲット・アップ・ルーシー」
なぜか鮮明に覚えているその瞬間、そこから私のロックリスナー人生が始まったと言っても過言ではない。
調べたらピロウズの「アナザー・モーニング」(ピロウズで初めて好きになった曲)もこの冬のリリースだから、やっぱり目覚めの時期だったんだろう。


必死で取ったチケット、ファンクラブでとって整理番号一桁だったチケット。
小さな地元のライブハウスで聞いた「ゲット・アップ・ルーシー」。
ロッキングオンジャパンの葉書に殴り書いた稚拙でミーハーな感想の記憶。まさに中二病


カサノバスネイク』『ロデオタンデムビートスペクター』の時期は正直惰性で聞いていた記憶がある。つまり耳を素通りするだけだった。それは私の耳が若すぎて、良さを理解できなかったから。今聞くととてもわくわくする音だもの。
もったいなかったと思うけれど、でも多感な中学生の時期にミッシェルがあったことの方が大切。


今でも惜しいのは、Where is susie?ツアーに行かなかったこと。『サブリナヘブン』の曲が大好きなことに解散してから気づくなんてね。母親はずっと追いかけていたのに、一緒になって真剣に聞くことをしなかった自分。


なんだか気になって、久しぶりにミッシェルのライブにでも行くかなーと思い立つ。
幕張メッセのチケットがあるなぁ、でも箱がでか過ぎるな、なんて二の足を踏んでいたら、
LAST HEAVEN なんていう不吉なツアータイトルが話題になる。
とうとう解散が発表される。
それまで残っていた幕張メッセのチケットがまたたくまに売り切れる。
後悔してもしきれない、でもあきらめきれない、
そんな頃、偶然目にした
「ぴあで再発売してますよ」の知らせ。
それは貴ちゃんのサイトのBBSだった。
インターネットでは買えず、すぐさま近所のぴあカウンターに駆け込んでお姉さんに尋ねる。
「はい、ありますね!」の返事に、
幾人かの顔を思い浮かべ三枚買う。


あの人この人に聞いてみたら、いきたいけどいけないの返事。
思い切ってずっと行きたがっていた母親を誘う。



金銭的にはなにもしてあげられてないけれど、
最後の最後で母親にミッシェルを聞かせることが出来て良かったと思っている。




最後の最後で初めて聞くことが出来た「世界の終わり」。
あそこでミッシェルは終わった。
これ以上が考えられない、美しい幕引きだった。



伝説だよなぁ。