I Am 22nd Century Boy
米大統領選と巷の話題を二分している、全時代の寵児の逮捕。とてもショックです。最近仕事が忙しくて本当は早く寝るべきなんだけれども、一応書き留めておきたくて。
私はTMがデビューした歳に生まれているのでリアルタイム世代ではないですが、小･中学生時代一番好きなアーティストがTMでした(稀有だ･笑) 初めてTMをTMと認識して見た(聞いた)のは、偶然にも終了時のMステ出演。一緒に見ていた母が「小室さんってキーボード何段重ねにもして弾いて、もっとかっこいいんだよー。クールで中性的な感じがタイプなの」*1とか横で言うのを聞きながら見ている、なぜかそのときの記憶を子供ながらにずーっと鮮明に覚えていて、その後ずっぱりハマることになりました。
思春期はtrf･安室ちゃん全盛期。浜ちゃんのシングルは三枚目まで買ってます。globeは当時でこそ買ってませんでしたが好きで、大学入ってからブックオフで初期四枚買ったりとかして、今でも時々聞いている。
彼の音楽は流行モノとして片付けられがちな場面が多いけれど、本当に心を込めて作っているものはそんなもんじゃない*2。TM･globe･初期キスディスetc... 時代を捉えるのも上手かったなーと思う。globeに「a picture on my mind」という曲があるのだけれど、あの時代を女子中高生で過ごした人にとってはものすごくよく分かる歌詞で、
小さなBOX ２人 ４人
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND11183/index.html
時には５人くらいで
その夜の記念の 平和を写して持ち帰ってる
なんであんなにたくさんプリクラを撮ったんだろう、プリクラ帳に躍起になっていたんだろう、というところから始まる、集団病理的な流行を閉じ込めてある曲だと思います。
と、なんか思い出語りになってしまっている･･･
今回の逮捕で、どうしようもない犯罪者の曲として、数々の宝物がぞんざいにひどい扱われ方をするようになるのだろうかということが一番の気がかりです。特に最近の日本は、作品と作者を別個に扱うことをせず、自粛自粛で色々なものにふたをしてしまう。それだけは嫌だ。メディア業界だって、散々恩恵を受けてきたじゃないか。いまや彼の曲ぬきで番組BGMを構成するのは困難だろうし、功績はものすごいはずなんだ。
もともと思いつきで行動するタイプのようだから失敗は山のようにあって、TKこねっとだってロジャムだって上手くいったためしがない。だけれど、こねっとは奉仕的なインターネット普及活動の先陣を切ったのが個人立ち上げプロジェクトだっていうところがすごいし*3、ロジャムにしても"自分がやってみる"という、フロンティアーとしての彼の唯一無二さ。結局はそのフロンティアーの振る舞いが仇になったわけだけど、一概に「そんなことしてたから･･･」とは言えないよ。私にはそんな風に切り捨てられない。
なんだかもう哀しいよ。金の計算できるやつの誰が、消費者金融から億単位の金を借りるさ。マッドサイエンティストなんだよ、先生の本質は。だから、裏切らない誰かがそばに居なきゃいけない･･･いなきゃいけなかったんだ。
恩師･丸さん*4はどこまで知っていたのかな。貴ちゃんもそのうち日記に書くのかな。ああ、影響が大きすぎる。
誰もがうすうす思っていたこと、すでにもう今の彼からは、音楽はそうたやすく生まれてこないのかもしれない。それでも、せめて今まで作り出された名曲の数々がどうか暗いところに閉じ込められないように、願うよ。そして、現実はそんなに甘いものじゃないと分かっていても、いつか彼が戻ってきてくれることを祈っている。
あ、ハイクにも思ったことを端的にあげてます･･･
はー、全然まとまんないけど、とりあえずここまで。
なんかじわじわ尾をひいてます。それだけ、私には大きい存在だったんだよな。
