『おと・な・り』09/05/16 恵比寿ガーデンシネマ


『おと・な・り』を初日の昨日、さっそく観てきました。
まずは一言。


とってもよかった!!びっくりするぐらい良かった! あんまり期待しないでおこうと思って挑んだので、余計に良く感じたのかもしれませんが、かなりいい映画だと思いました。



以下、公開して間もなすぎる(ていうか公開前か・・・限定で先行上映中なのよね)のではげしいネタバレは避けますが、一応隠しますね。




かなり練られた脚本で、大体のことに意味があるつくり。最初「・・・えー、ありがち・・・」って思った部分が意外な展開を見せたりします。人間の関係において多少のやりすぎ(やりすぎって言葉は適当じゃないんだけど、なにぶんネタバレに関わってくるので言いにくい・・・観た人は分かると思います。)を感じるところもあるものの、総じて真っ当に"映画"という名に相応しい出来で、とても好感が持てました。


岡田の映画は『陰日向に咲く』『東京タワー』、キャッツシリーズ、『HLH』『HUD』『CR』と観てますけれど、その中でも一番です、私的に(キャッツはキャッツなので、比較の対象にならないかも)。たぶん、素の岡田という人間に一番近いからかもしれないね。役者に対してその評価どうなの、という感じもありますが、それぐらい自然な人間像なのでした。

そう普通の人間役。ぶっさんのようにぶっとんでもいないし、SP井上みたいな鋭い眼光はないし、東京タワーのような並外れた美貌もない、一人の三十オトコ(よく見るとかっこいい)。聡がもてない理由も見てると自然とわかってくる、脚本も役者も上手いなー。




麻生さんて上手いのねー!
可愛いのにかわいくない感じ、女のちょっとしたふてぶてしさとか強さとか、あの顔でやるもんだから余計にすごい。インスタント沼も楽しみ。


そして平田満はさすが。SPで襲撃犯と同じ人には見えない、ぱりっとしたエグゼクティブに見えるんだもん!谷村美月もウザくて可愛くてよかった。関西弁がまた可愛い!(岡田つられそうになったろうなー。方言て、人が話してると出てしまうものですよね・・・)

池内くんはほとんど出てきませんが、存在感あります。彼の不在は、実際に対峙しない相手を思う物語の中ではいろんな意味を持つんですよね。その辺も話のつくりが上手いなぁと思いました。


写真はマズいでしょうけど、限定モノなのでこっそり(すみません)。初日記念で大判ポストカード、そしてファミマのタイアップ商品との引換券をいただきました。私はコーヒードリンクと交換(メロンパンかコーヒーと交換できた)





・・・麻生さん好きの男性と見に行ったんですが、その人が「舞台挨拶行きたい」って最初言ってて。8:30に整理券開始だからけっこう簡単に見れると思ってたようで・・・こっちの世界からしたら「おいおいおいっ!!無理だしょー」って感じですよね(笑) 「岡田人気なめないほうがいいよ、たぶん5:30で終わりだよ。」とやんわり止めて普通に見に行くことにしました。・・・止めて正解でしたね(笑) 彼には来週の『インスタント沼』の試写会に行けることになったようです。めでたしめでたし。



ということで、『おと・な・り』、まさに邦画の雰囲気を持つほっこりする作品。派手なところは何も無いけれど、いい映画だと思います。ま、地味だし岡田が美しく撮られている作品ではないので、あんまり客は入らないだろうなぁとも思いますが。ただひとつ、あのアパート、筒抜けすぎだよ!!!!!!(笑) あんなじゃ生きていけないよ。とつっこんで終わろうと思います。



そんな昨日の今日で、プレミアム@岡田ですね。楽しみです。