彼の世界の終わり

久しぶりのエントリーだけど、きんきごとでもジャニゴトでもないのです。一人のギタリストのことや私の好きな音楽のことです。



アベフトシが死んでしまって、びっくりしています。




私はアベのギタープレイが大好きというよりは、ミッシェルのギタリストとしての存在感が好きだった。だから、ミッシェルが解散した後の彼をしっかり追いかけていたわけではなかったし、最近はすっかり表舞台から(音楽活動はある程度していたけれど、チバやウエノぐらいの、さほど探らなくても情報の届く"表"舞台、からは)遠ざかっていたアベのこと、思い出す回数が減っていたのは事実。

BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN [DVD]

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幕張で最後のミッシェルガンエレファントを見届けた後、アベのギターを聴いたのは2005年のアラバキロックフェス、KOOLOGI(元スネイルランプの人のソロプロジェクト)のアクトが最後。あの時は(ああこれアベが参加してたユニットだなーアベ出てたらいいなー)ぐらいでステージ聞きに行って、(アベいる!)とテンション上がって演奏を聴いていた。またアベのギターを聴くかどうかも考えてなかったけど、あれが最後になるなんてのも考えちゃいなかった。当たり前だ。


しかし、とてもショックが大きい。ショックと言えども普通に日常を送ってご飯も食べて楽しく生きていますが、一方でアベの死というものがいまだによくわからない。どうして死んじゃったんだろう、まだ43歳だよ。ロッカーは短命で散れ、なんて私は思わない。おじいちゃんになったってかっこいい音楽を演奏してくれればそれでいいのに。あー。


別エントリで書こうと思っている吉井和哉のライブで、吉井がきよしろうやマイケルのことに触れて、"いつまで生きられるか分からない、だから今やりたいこと(≒音楽、ライブ)を一回一回全力で演る"、みたいなことをMCで言っていて、その変わり方を好ましく思ったのだけれど。


まさかその10日後にもう一人逝ってしまうなんて誰が想像しただろう。しかも今日雑誌を読んでいて知ったけれど、奇しくも吉井も43歳だって。



いま久しぶりに↑のDVDを見ているのだけれど、チバもキュウちゃんもウエノも今の姿をだいたい知っているけれど、アベだけこの頃のイメージで止まったままなことに気がついた。ほとんどMCで喋らない彼が、最後の最後につぶやいた「ありがとう」。だからますます実感が沸かないのかもしれない。




ひとつはっきりしているのは、もうミッシェルの音が世に鳴ることはないということでしょうか。本当に寂しい。