ラブリーベイベー

ラブリーベイベー@東京グローブ座 10/31(月)ソワレ。

珍しく健ちゃん舞台行ってきました。しかも突発、当日券。

お友達が幾人か観に行くので、せっかくだから私の感想もあげときます。笑


今回は暑苦しいよ!
それぐらいこの舞台を愛しているよ!


文章力がめっきり落ちていて、全然中身がないうえにバランス悪い長文という最悪な感想ですけど。
感受性も落ちてるし、感情を言語化する力もなくなってきたし・・・
あーへこむわ・・・。精進精進。


振り込め時は中身がまったくわからなかったんで、
またウルトラピュアみたいなのかなーとスルーしてたんですが。


幕開けて同性愛がネタだって聞いて、こりゃいなければなるまいて!!と息巻いて当日券で見てきました。

この手の舞台に昔からすごく惹かれるものがあるんですよ。
篠井英介さんの現代女形とか3軒茶屋婦人会しかり。



前売りも残ってたんでだいぶ迷ったんですが、仕事で身動きが取れなくなると悲しいので動けるうちに、と。
結局2階C列(最後尾)真ん中の、若干見切れ気味のすげーとこにはめ込まれたパイプ椅子席だったんですが(・・・)、
真正面でよく見えたし((いやーグローブ座、近いよね。双眼鏡出さなかったもんね。)
見切れ部分はほとんど役者が演技しない部分だったんでまあよかったです。


本当に観に行ってよかったです。大当たり。私は大好きコレ。


余談?いや最終的には余談じゃないんだけど、
客席会場と同時に大音響で流れてきたBLANKEY JET CITY
ちょ、ブランキーじゃん!と一人ほくそ笑む。
結局ずーっとブランキーかかってました。
開演前は3104丁目のDANCE HOLEに足を向けろとかBIJのピストルとか、
ハードなブランキーがかかっていた。
あとなんだっけなー、寂しい方のバラード。グレープジュースはシャーベッツだし。。。
思い出せない。シベリア?もシャーベッツ・・・たぶん全部ブランキーだったと思うんだけど。


観てて、この舞台にとって同性愛はただの表面的事象であって、
中身はとても普遍的な愛情と愛憎の話だよなーと感じてたら
パンフレットでもそう言われていた。
絡みが多少あって、それが男同士女同士な上に有名なアイドルが演じているから
ちょっとセンセーショナル(でもないけど)なだけで、
本当に真摯な愛の話でした。


最初は普通の同性愛カップルで、学生っぽくだらだらいちゃいちゃしてる恋司(健ちゃん)と愛斗(菅原さん)。
そして次の場面、愛斗が女性になっていて(こっちが小島聖さん)、妊娠している。
友達にも「昔からの夢がかなったね!」て言われている健ちゃん。
そんな幸せそうな感じなのに、
「そろそろ潮時だ」とか言う愛斗。
ここでまず、(ん?)ってひっかってくるんだけど、
ほどなくして真相が明かされるんだよね。



愛斗は、本当はすでに死んでいて、恋司の物語の中で女性になって戻ってきた、っていう。



恋司(健ちゃん)が小説家志望って設定で、
おとこの愛斗に、書いてる小説のタイトル『ラブリーベイベー』を笑われるってシーンがあって。
最初は(えーまた意味ないおしゃれ設定なんでしょー)と穿ってた私。
まさかこの設定が話の根幹に関わってくるとは!


そう、おんなの愛斗が出てくる世界は健ちゃんの小説『ラブリーベイベー』の中の世界なのね。
つまり、健ちゃんが望む、愛斗が生きている世界。
愛斗が死ぬまでの現実と、愛斗が死んでからのラブリーベイベーの世界を
言ったりきたりする構成になってました。


帰ってきた愛斗がなぜ女なのか。
そこに答えはないと思うけど。でも。
生前から書いているから色々フィクションかましたくて、愛斗が女だったりするんだろうけど、
でも本質的には、それは恋司のある面からの願望なわけですよね。
女性と家庭を設け自分の子供を作る、そういうことが。
そうやって考えると二重で切なくなってきて。
昔からの夢だったって自ら小説で書くってところも、なんかどろっとしているなー
このせりふだけがいまだに私の中で引っかかってるんだよね・・・。


他のブログで、「同性愛と性同一性障害は違うんだけどなー・・・」
てつぶやかれている方をお見かけしたのですが、そこは
恋司と愛斗の繋がりに主眼が置かれているからだと思って、あんまり気にしませんでした。
まあ多少は気になったんだけど、二人の愛にそこを超える説得力があったので。


なんか役者さんもすごくよかったし、演出もよかったし、
全体的にいいお芝居みたなーって大満足している。
おんな愛斗も『ラブリーベイベー』ってタイトルを笑って、
どっちの愛斗も愛斗なんだなって思わせるシーンは
とても暖かくて印象に残った。


脇の男カップルで伊達暁さん(好きなんです!欲望という名の電車のミッチ!SPの悪い上官とか)が
チューせがんで投げキッスしまくるシーンとかほんとかわいくてさ〜あのシーンいま思い出してもキュンキュンする。


健ちゃんも背中がかっこいいしちらっと見える腹筋はスゴイし、
あわてて隠れるために倒れるシーンとか細かいところもきっちり演技をしていて関心。


そう、今回の健ちゃんはタチです(断言)


もちろんかわいいシーンたくさんあるけど、でもタチになりきってる。
少年。男の子。
愛斗がいなきゃ!って泣き叫ぶシーンとか、とても良かった。


いいシーンありすぎてどんどん長文になってしまう。
女性陣もすごくよかった。
松本まりかちゃんて生の演技は初めて見たんですが、侮ってました。
ああいるよねああいう女子!っていう演技が上手かった〜。
好きな女の後押しばかりする悲しい今日子ちゃんもいい子でねぇ。
前述の男カップルは最後悲劇で終わるんですが・・・
お二人ともよかった。みんなよかったす!


菅原さんも、恋司よりも年上な分の臆病さと落ち着きを持った愛斗だったし、
聖さんは透明感があって、素敵だったー。
みんな暖かい役者さんだったな。演出がそうだったのかな。
みんなこの芝居に愛情を持ってやっているのが伝わる舞台でした。


最後は恋司が小説を終わらせて、愛斗が消えていくんだけど、
終幕した後、最後のカーテンコールにかぶせてかかったのがなんと
「SWEET DAYS」と「ダンデライオン」。
私は(やられた〜〜〜〜〜〜!!)と思いましたよ。笑
反則でしょーーーー!とアンケートにも書いておいた。笑


それぐらい、この二曲がこの舞台にぴったりで。演出家さん絶対狙ったよね。
特にダンデライオンてこの舞台そのものだと思う。
そのものすぎるから、歌詞引用しておく(著作権すみません)

愛が終わる時 涙がこぼれたら
思うことはひとつ みんな空が好きさ
まるで僕たちはタンポポの胞子
たわむれているだけ空の下で


瞳閉じて思い出だけを見つめてちゃだめさ
瞳閉じて映し出そう物語の始まりを


ふりそそぐ太陽は僕たちにくれる光と愛のかけらを
迷わないでそのままでいいさ素直に思い続ければ
いつか出会える いつか出会える


瞳閉じて映し出そう物語の始まりを
そして君はほんの小さな光を胸に見つける
迷わないでそのままでいい素直に思い続ける
迷わないでそのままでいい素直に思い続ければ

引用してないところもまるっと全部があの舞台だから、
よかったらちらっと読んでみてください。
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND10484/index.html
いい曲だよ。


SWEET DAYSもぴったり。
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND10649/index.html

こっちはライブ版で。



かなーり賛否両論な舞台だとは思うですが、私は好きです。
再演あったら観に行くなー。それぐらい、気に入った。


ひとつ不満を申し上げるとしたら、
グローブ座の前にかかっている巨大な見返り健ちゃんの写真がパンフレットに収められていないことです。
何事だ!憤懣やるかたない!!編集者出て来い!!!
(わたしにしちゃーめずらしいこのたぎりよう)
(だってこの舞台の健ちゃんが大好きだったんだもの)
(そしてあの写真・・・じゅるり)


健ちゃん素晴らしい舞台書いてもらえてよかったね。
この舞台をやりきった、三宅健に大きな拍手を。