東京の街が奏でる

東京の街が奏でる 小沢健二コンサート 二零一二年 三月四日@2012/03/21 東京オペラシティコンサートホール

私はかつて小沢健二を熱心に聴いていたわけではないのですが、こないだあったお知らせUstreamは、何故か「見たい、見ねば」、と思ってじーっと見ました。12DAYSライブがあるんだへー、前回のひふみよも評判よかったしきっと素敵なんだろうなぁ、と思ってそっと扉を閉じました(もっと好きな人が行ったほうがいい、と思ったし)

そしたら、急にお誘いいただいたので、めぐり合わせを感じて行ってきました。
素敵なひと時でした。本当に素敵なひと時。





今このときに彼が歌うことは、とても自然であり必然でもあると私は思う。
歌を歌う人は、いまこそ歌うべきだと。

ノローグで彼は言った。
「音楽は生きていくのに必要ではない」
確かに、極限状況においてはもっと必要不可欠なものがある。
でも、少し落ち着きを取り戻した人にむけて、できること。
アーティストはきっと歌うことを始めるだろう。自分の音楽で誰かが笑顔になったり胸が一杯になることに気づいているのならば。
だから、歌い始めた彼をとても素敵だし真摯だと思う。
彼の音楽に結びつくのは、うきうきする心だからね!


メンバーはベース(兼シンセベースと小物)、コーラス(兼打楽器等の小物)、バイオリン2・ビオラ・チェロ、前説のBOSEくん(!)
新曲も昔の曲もこのシンプルなアンサンブルアレンジでやってました。アレンジははっとりたかゆきさんだそうです。


今夜はブギーバック聞けただけできてよかったと思いました。まさかオザケンバージョンで聞ける日がくるとはおもわなんだ。人生長く生きるもんだ(そんなことをモノローグでも言ってたなー。歳をとれば若いときに分からなかったものが見えてくる、って。私もそう思っている)ラップまで本人がやってた(BOZEくんいるからやってもらえばいいのに、と思いつつ、でもあの場の雰囲気にぴったりだったし、チャーミングなのでよかった) 最後だけ、あの大きな心バージョン。
他には、シンセベース入る曲がやたらと素敵だったー。遠くの嵐がどうのこうのって曲と、back to back、アンドゥトロワーって言ってた曲が印象に残っててすげー好き。イントロとかぞくっとした。どっちも初めて聞いた。(カップリングかeclecticに入ってるやつかな)

全体的に贅沢なアレンジだった。ストリングスはうっとりするような音だし、哀愁あってほんとによかった。ベースはうまいし、小沢君のギターのカッティングやアルペジオも素敵でした。ましろねえさんのコーラスは言うまでもない!

オザケンと昔は読んでましたが、ここでは小沢君と呼んでおこう。小沢くんの作る曲ってやっぱり単純ではなくて、昔印象に残ってたサビも印象ほどは繰り返さないというか、簡単に歌えませんでした(笑) だから、(この曲知ってるんだけどタイトルわからん・・・)てのが沢山あった。

ラブリーを歌った時はこんな私でさえ妙に胸が一杯になったので、ずーっと小沢君が大好きな人はこのライブ中どれほど胸が一杯になったのだろうか。同じく、強い気持ち強い愛は今こそ歌うべき歌だと思っていたのでうれしかった。そして私は「春にして君を想う」が好きだったことを思い出した。歌詞もすきなんだよねー(ちなみに、今日やらなかった中で好きなのは「Buddy」)

新曲「神秘的」もよかったなー。なんか不思議な歌詞。台所の奥。


ノローグはうんうん思うのとうーんて思うのと色々。でも一貫して面白いし興味深い。某つよ氏とは違うぜ・・・と終演後お友達と話しました。てへ。ビリーバーと信者の印象の違い、はそこまでピンとこず。「信者」といわず「信じる人」、と訳せばどうなるのか・・・とか思っちゃった。(行ってない人にはわからん書き方だな)
短い文章は、読み手が知っていることしか伝わらない、という話にはひどく納得したため、自戒もこめて久しぶりに日記に残してみました。


ということで、そろそろ寝ないとまずいのでここまででとりあえず筆を置きます。素敵だったな。