Oh!My!Goodness!

6人で製作に深く携わりました、という前情報が沢山ながれていたので、とても楽しみにしていました。




ギリギリに通販で頼んだのだけど、ちょっとした手違いにより決済ミスで出荷が延びたので、思い切って店頭フライングゲットに切り替え。ケチな私にはとても珍しいことです。
それぐらい、早く聞きたかった。
人の感想が聞こえてくる前に、まっさらな印象のまま。
だからオリスタもソングスもまだ読んでません。雑誌逃しまくってるってのもあるけど(・・・)、それだけまずは自分の印象で聞いてみたかったんだよねー。
そしたらソングスがどこにもないような・・・あれ・・・困った\(^o^)/



とりあえず一周、片手間でなく歌詞カードチラ見しながら(優先順位的に曲>歌詞なので、曲聞く前に歌詞を読んでイメージ固定したくないタイプ)聞いて。
初聞きの印象でまず、1mmも手を抜いてないな、と思った。
このアルバムに"捨て曲" "アウトテイク" というものがまったく収録されていなくて、どの曲もしっかり火入れされて、目が書き込まれているんだな、とビンビン感じた。
逆に言うと、確固とした作品として完成させたがゆえに他の曲を入れるわけにいかなくて、いつも入る通常版ボーナストラックが入らなかったんですよね。
これはとても嬉しい決断だと思う。それだけスタッフがこのアルバムを、ただの商品じゃなくて作品として捕らえて扱ってくれたんだなと感じるから。


んで次に浮かんだのは、ともすれば偏っているといってもいいぐらい、ディスコ調と呼ばれるような曲が多いなーっていう印象。ROCK YOUR SOULもあるので、テクノを含めた70's・80's・90'sのリズムミュージックといえばいいのかな。
でもこれは決して嫌だとか悪いことではなくて、私にとってはむしろ嬉しいこと。それこそが「作品の色」だといえるから。


Sexy.Honey.Bunny!kEEP oN.(そしてPOISON PEACH)とシングル切って、そしてアルバム曲のD.I.S、さらにはシングル共作したcorin.さんのoverture、BING♂と収録されているところからすると、影のプロデューサーって西寺郷太さんですよね。
少なくとも、S.H.B!とkEEP oN.をやった時点で郷太さんから受けた影響ってでかかったはずで、その延長線上でこのアルバムを作った時点で、このアルバムのトーンが決まった背景の重要なファクターって、郷太さんの敬愛するファンクミュージックやディスコミュージックなんだと思うわけです。



これこそ、シンガーソングライターではないアーティストが作れるアルバムの、ひとつの極地だと思うんだよね!
プロデュースされる人、影響を受ける人、ゆだねる人、そういった人達の違いによって、作品毎に色んな色をまとえるっていうね。



これは私の偏見まがいな意見なのですが、アイドルとか自分でまったく(或いはごく日常的なレベルで)作詞作曲をしない人のアルバムって、どうしてもこう・・・つまらないというか、無難というか、実も蓋もないことを言えば「どうでもいい」曲ってのが入ってる確率が多い。
特にアイドルの作品は、"万人受け"が求められるだけに、いかにもみんなが好きそうな人畜無害なバラードやメジャーキーのミディアムとか、 「無難」で片付いてしまう曲が入る傾向にある。
それが誰かの琴線に触れていることだってあるのだろうけど、ま、私の好みからは外れている、それによってアルバムの「色」が薄まって「大衆作品」然としてしまって残念だなぁと思うことがままある。
そして今回のV6のアルバムは、郷太色によって、このあたりの無難さ凡庸さを上手く脱することができたなと思うんです。
郷太さんの影響を受けたV6達自身によって、今回のアルバムに対する音楽性の選択がされて、その結果のアルバムのトーンがあのオールドダンスミュージックなんだろうなーと。
しかしながら、それゆえに中盤のMaybe、only dreamingがものすごく!本当に素晴らしいほど!際立っている。ちょっと長くなりすぎたのでこのあたりは後日書きたいんだけど(続くんかいこれ)、本当にこの二曲はアルバム全体のトーンがダンスミュージックであるがゆえにかなりのキーポイントになってるな、と。



そして願うのは、もっともっと音楽的拠り所となる人が増えたらいいなということ。落とし所としては郷太さんて本当に最適だけど、やっぱり引き出しはどんどん増やすべき。
別にまたイノッチ人脈でもいいので、フォークでもなんでも。m-floのTAKU☆さんでもいい。新進気鋭のクリエイターチームでもいい。もちろんまたピロウズさわおともやってほしい。とにかく、一緒に音楽を作るってことを続けて欲しい。本当に心のそこからそう思う。それによって、色鉛筆が増えていくんだから!
V6自身が手に持つ色鉛筆が増えれば、今回みたいに誰々色にするまでもなく、アルバムのトータルバランス(何度も言うけど、無難なバランスではなくて、作品としての統一性という意味でのバランス!)を組み立てることができるはず。ここまできたら、私はそこまで期待していくよ。



私はどうしても邦楽ロキノン畑出身なのでそっちの感じから話をしますが、別に好きなアーティストのアルバムすべてを愛する必要はないと思うんです。
ピロウズもミッシェルガンエレファントも好きだけど、作品の中ではあまり好まなくて滅多に聞かないアルバムとか、当たり前にあるし。
だから、今までずーっとV6を好きできたのにこのアルバムなんかつまんないなーって思うオタがいても、私はそれで当たり前だと思うしそれで悲しまなくてもいいと思う。あの曲だけ好きだな、って思ったら、ただそれだけを聞くためのアルバムと捕らえたっていい。
それを、彼らを全肯定するのが命題と捕らえて「アイドル」を応援してきた人達ができるかどうかという懸念はあるけど、願わくばあまり深刻に考えず、なんか今回のアルバムはあんまり合わなかったな〜次はどんな感じで投げてくっかなーぐらいの感じに捕らえてくれればいいな、とV6ファンの端くれとして世界の片隅から願っている。


っていうのは、ちょっと某犬小屋ちゃんねるを覗いたらあんまり評判よくなくてちょっと考えた与太ごとな蛇足。





とりあえずここまで書いて、文字数カウントしたら2500字以上あってくらくらしたので、続きは明日以降にします・・・。
引っ掛けながら書いてて、酔っ払ってきたので最後のほう文章に自身がないです\(^o^)/



次に書きたいことについての覚書
森田剛のすごさ、各人プロデュースの鉄板ぶり、Maybe、恋愛もの、各曲について