MUSIC COMPLEX 2013 spring@中野サンプラザ

ということで、MUSIC COMPLEX 2013 spring 2013/5/24(金)@中野サンプラザ、出演者さかいゆうRHYMESTERゴスペラーズ(出演順)の防備録。
このイベントに来た人の九割九分の人が期待していた「ポーカーフェイス feat.Rhymester」、最高ー!!!!!


そして以下、超!長い感想。




さかいゆうさんはロキノンフェスで空いた時間に聞きにいったことがあって、そのときも上手い人だなーと思っていたので楽しみだった。今回聞いても、めちゃめちゃ上手いし、想像以上にソウルフルだし、たまげたよ。文字通り逸材。
「ソングライダー」って曲(歌詞から調べた)と、続けてやったスティーヴィーワンダーのカバー「Superstition」(たぶん)が素晴らしかった。ピアノも、とっても聞かせるピアノなのよ。上手いかどうかはわからないんだけど(ところによりものすごく上手い感じ)、とにかく心のどこかがつかまれるピアノ。またライブ聴いてみたいなーと思いました。
しっかしこのイベント、結構空席が多くて。私もイベントの10日前ぐらいに買ったからあまり言えないのだけど・・・私は二階一列目にいたのに、私の隣から壁まで5席ぐらいすべて空席、私がいたブロックはなぜか二階二列目ほぼ空席(ゴスの出番で2人ぐらいきた)だったので、ちょっと盛り上がりに欠けたのは事実。しかも、開演18:30で、ギリギリになっちゃって18:31ぐらいに会場入って階段駆け上がって席に行ったのに、もうさかいゆう氏出てたからね・・・ホールライブでこんなにオンタイム初めてだよ・・・ちょっとびっくりしたし、(主催者ちょっとやっつけモードなのかしら・・・)と最初乗り切れなくて残念でした。


お次はライムスター。ライムスは斜に構えず異種格闘技をしてくれるので大好きです。ゴスとはかって知ったる旧知の仲なので、みんな楽しそうでとてもよかった。「Once Again」はもちろんのこと、The Choice Is Yours」が今回は心に刺さった。そう、なんでも、自分で選んだことなのよ、って。今日仕事ちょっと失敗したなぁ、ってことがあったんだけど、でも自分で決めた結果なんだから、っていう励みになった。
MCも抜群な宇多丸師匠。ゴスペラーズを指して「本当は腹黒い五人組」、「いやいや、黒いってBLACK SOUL MAN てことですよ!w」 上手いよねー・笑 「のライブきたひとはさー、いろいろわかってる人達だよね!お目が高いよね!」「どうせあの曲とか、期待してきてんでしょ、わかってんですよ。なんか癪だから、あえてやらないって手も考えたんだけどさー・・・・。いやいやいやいや、やりますよ!もちろんね!」って、そういう結局優しいライムスが好きです。期待にこたえるアーティストが好きよ。うん。
ということで、一度目のまぐわい(ライムスター宇多丸師匠が「セッション」を独自表現するとこうなった!)はさかいゆう氏との「Magic Hour」、さかいゆう氏はこの曲でライムスターの作品のfeatで出てるそうで。これもいい曲でした。

(4曲目・笑) ライムスにはめずらしいメロウなナンバー。


ゴスぺラーズは、全体的なセットリストとしてはまあ普通、ギリギリSHOUT・ミモザ・永遠に・ポーカーフェイス・いろは(早いバージョン、世田谷ホーンズ付き)・ひとり(あと1〜2曲ぐらいやってたような)
特に好きな曲ではないけど(…)この季節に聞くミモザはいいものだな。
お楽しみのまぐわい、さかいゆう×ゴスペラーズのまぐわいは、まさかの「永遠に」アカペラバージョンですよ。アカペラの「永遠に」のリードボーカル、黒ぽんと交互に取るんだよ。これさー、並みのボーカリストじゃとてもじゃないけど歌えないでしょ。他人の歌をアカペラで歌わされるとか! 驚愕したわ・・・。本人結構緊張してて、歌ってないとこは挙動不審だったり、アカペラの中に立って鳥肌立ったのか自分がボーカルとらないところで二の腕さすってたり、ちょっと下がって見回してから客席見てうんうんうなずいてたりしたんだけど、その気持ち分かるよ!絶対そうなるよ!ちなみに村上リーダー曰く今日の昼一回リハーサルの次が本番だそうで。化け物だ。
あと『The Gospellers』(ゴスペラーズの1stAlbum)持ってます!もう3年ぐらい聞いてないけど!(「それぶっちゃけすぎww」っていうゴスのつっこみ付き)ってさかいゆう氏が振ってくれたおかげで、即興で「イントロ'95」が聞けてホクホク。さかいゆう氏が「いきなり歌えるんですね!」って感動してて、リーダーが「だって俺らの曲だからねw」とは言っていましたが、いやいや振れば速攻歌えるのはアカペラ者の強みでしょ、としみじみ。

ライムスとのまぐわいは、もちろん!「ポーカーフェイス」。私、これ聞きたいがためにこのライブきてるからね。

(勝負〜オッズ もできたら聞きたかった!「もう曲ないからねーってアンコールで言ってたのだけど、いやいやオッズあるじゃん、て心で突っ込んだ)
しっかしポーカーフェイスは生でやると素晴らしい、イントロから鳥肌立つ感じの曲なので、DJばりK〜ん(バックバンドのおなじみDJさん)にサンプリング流すのがんばってもらって、普段からもっとやればいいのに!と強く思いました。だってこれ聞くのいつぞやの日本武道館以来だし・・・。
最後は「ひとり」で〆。高校生の時の曲だからもう10年ぐらい経つ曲なのだな。一時期聞き飽きたところはあったにせよ、久しぶりに聞くと吸引力のある素敵な曲だなーと素直に思えます。同時に、タイトルからも醸し出ているリーダーの独特なセンスにやられてはや10年超かと思うと、隔世の感。

今回のアルバムツアーお休みしてしまったので生のゴスペラーズは久しぶりだったけど、生で聞くたびに、私はこの人達の歌の持つエネルギーに惹かれているのだと、いつも思います。
歌が好きで好き好きで歌ってるんです!っていうプリミティヴなエネルギー。特に、村上リーダーと黒ぽんのそれをびんびんに感じるので、私は二人の歌声が好きなのだ。
リーダーの調子がよかったのでよかった。黒ぽんはここ数年どこかしら微妙で、今日も妙に鼻声だったんだけど、でもなぜかポーカーフェイスだけすさまじく良くて。曲の力ってあるんだろうな、と不思議な気持ちに。酒井さんもこの10年でものすごく上手くなったなーと感慨にふけりつつ、でもポーカーフェイス歌わせると色気が足りないのがご愛嬌(笑)


アンコールは3組のまぐわい、マイケルジャクソンの「Rock With You」のカバーをやってくれました。
セッションやろう!ってのはリーダーの提案だけど、曲選はDJ JINさんきっかけのさかいゆうさんMummy-Dらしいです。本当素敵だった。

「これもね、村上の提案なんですよ!村上って本当すごいんですよ、お客さんに楽しんでもらわないと!ってねー、見習わないといけませんねー!w」って何故か曲選から何から村上リーダーがワンマンで仕切ったことにしたい宇多丸さんと、それに妙にタジタジで「違う、違うだろ!w Dさんとさかいくんでしょ、曲持ってきてくれたのwww ねえw」って言い訳がましく言ってしまうリーダーと、「いえいえ何いってんすかw」と軽くあしらいつつ、まぐわいまぐわい言う宇多丸さんにウケて笑ってるMummy-Dと、それを目ざとく見つけて「同じグループなのになんでそんなウケてんですか、そんなおもしろいですかw」と突っ込む安岡(酒井さんだったかな?)と、なんかとっても楽しい空間でした。村上リーダーと宇多丸さんがたのしそうに腕組んだりしてて、それ観れてうれしかったなー。


とにかく、出演者同士が楽しそうに音楽をやってるイベントが一番いいよね。またやってほしいなーと切に願うイベントでしたっ!